親友

  いきなり 裏切りモノ呼ばわりされて
  はじまる
  覚悟していた いつかくる日

  あなたがホントに 彼ひとり大切にしてたなら
  私 好きになっても
  けっして
  ふりむかせようとは 思わなかった
  だって 親友だもの

  あなたたちふたりを ずっとみてきた
  約束すっぽかして 別の男と一泊しにいく
  アリバイの口合わせ 頼んだのはあなた 引き受けたのはわたし
  一回だけじゃない
  でも 彼にはしゃべってないよ
  だって 親友だもの

  どんなに悪く言われても気にしない
  だって 本当に悪いのはどちらか あなたも知っているから

  そんなに大切なひとなら
  どうしてあんなに裏切れたの 放っておけたの
  彼はバーゲン品じゃない 早いもの勝ちじゃない
  わかってるの 認めたくないだけ
  彼が 自分の意志で 私のほうを向いたんだということを

  似たもの同士って 彼にも言われたことあるね
  もし立場が逆だったら 同じこと私もしてたかもね
  あなたへの友情は変わらないけど
  あなたの方は そうもいかないよね きっと

  女の友情は底が浅いって またいわれる
  でも 今でも 私 あなたが好きだよ
  彼も 好きだよ
  寂しい、ね



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