いつも ひとりだったころ

    かじかむ指を こすりあわせて
    へやの鍵をまわす
    寒々とした部屋
    出かける前の あわただしさ
    そのまま ほうり出した

    にぎやかなだけの曲を集めた
    テープをかけて
    コートをぬぎながら
    涙をひとつ 落とす

    いつも ひとりだったころ
    こんなに 寂しくなかった
    あなたを 好きになればなるほど
    ひとりが怖くなる




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