センブリという薬用植物をご存知ですか?

日当たりのよい草地や山野に自生する二年草です。開花期に根ごと抜きとり、

全草を日干しにして、よく乾燥させてから使います。

 このセンブリ、という名前は「千振り」=千回煎じてもまだ苦い、ということ

からつけられました。つまり、めちゃめちゃ苦いんです。

 この草の苦味を十人に1人くらい感じない人がいるといわれるとかで、昔、

テストを受けました。乾燥した茎を舌につけたとたん、「んげーー」なことに

なりました。なんだったらお試しください。でも、運悪く十人のうちの九人だ

ったら とんでもないことになるので、自己責任でもってチャレンジしてくださ

いね。お勧めしません。

 その後、粉末の匂いを嗅いだだけで、あとあとまで咽喉の奥まで苦味がずっと

残りまして、どうやら私は感受性は十分にあることがわかりました。

 薬用植物としては昔からポピュラーで、苦味健胃剤として、食欲不振、消化

不良、胃けいれんなどに、乾燥した全草を煎じて飲みます。(もちろん、私は

試したことはありません。)

 発毛剤としても使われるそうですが、頭がびっくりして生えてくるんじゃなか

ろうか―なんて、ウソですよもちろん。(血行促進作用によるらしい)

 この前TV見ていたら、センブリ入りの料理を食べさせられたタレントさんが

眉間に皺寄せてスゴい顔してました。相方に怒られていたけど、あれは笑いをと

る演技じゃないですね。マジです。センブリに演技は不要です。カカカ。

         

 

 

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