新しくても古くても。インフルはインフル その1


 ふつう夏には瀕死状態(でも毎年散発で発生はしているのです。ニュースにはならないだけで)のインフルエンザが、 今年は新型の台頭で、盛夏も続行しました。
 夏が来たらいったんおさまって、秋から要注意だとマスコミさんの見識者さんは言ってたような気がしますが・・・。
 「症状は、以前からの季節インフルエンザなみ」と評され始めたとたん、 ゴールデンウィークの頃大騒ぎしていたマスコミの報道はあっという間に引いて、しばらく無視状態でした。
 しかし。
 “ふつうのインフルエンザ”だ・か・ら大丈夫、ってのがそもそも間違いです。
 全身痛かったり高熱が出たりして、“しぬかと思ったほど苦しい思い”をしても、それはよくある普通の経過。
 たしかに、安静にしていれば通常一週間そこらで完治する。
 とはいえ、一週間のん気に寝ていられるひとは少ないのが現実。家族の看護にしてもしかり。
   大事な仕事・試験・イベントの時に病気にかかると、人生に悔いという後遺症が残ります。
 インフルエンザの型が増えると、シーズン中に何回もインフルエンザにかかってしまう可能性が増えるわけで、 これもありがたくないことですね。
 幸い、季節インフルの抗ウィルス薬は新型にも効きます。でもこれらも100%万能な魔法薬じゃない。
 ちょっと前まで副作用アリナシで騒いでいたのに― 人間って現金なモンです。

 発症数が増えれば症状の重くなるひとも出てきます。それはわかりきっていたことです。

 そして、秋。10月にはいりました。
 私の地方でも、夜明け方はかなり肌寒く感じる日々がやってきました。
 冷たい乾燥した空気は喉を痛めます。ウィルスがはいってくる関所のガードが弱まります。
 この冬どうなるかは、未知の領域です。
 “たいしたことのない、ふつうのインフルエンザ”でも、用心するにこしたことはありません。
 従来型のインフルエンザ―同じÅを駆逐するのか、競合するのか、それとも。

 一足先に冬を経過した南半球をみると、新型はとくに路線を変えたようではなさそうです。強毒化とか。
 寄生生物にとって、最後の落ち着き先、最終宿主が寄生早々に死んでしまっては困りますから、 (一時宿泊の中間宿主相手には、本命に乗り換えるために情け容赦もないこともしてますが。ハリガネムシとかレウコクロリディウムとか・・・) 今の状態をキープするほうがいいんじゃないかと個人的には思うのです。
 (ウィルスが“生物”であるか否か科学的に論じるつもりはありませんが、 “生存競争”しようとする意思があるものは、生き物だと思ってます)
 今後、流行が一巡し、それまで免疫のない相手に対して一人勝ちだったものが未知の抵抗にあう時―  一度罹患した免疫のある人間に再感染しようとする時やワクチンなどの抗体に接した時―

 ここからは、SF領域になるので、自粛。
 頼むから、A同士で穏やかな政権?交代を!



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