今年も夏の終わりとともに、新茶の季節がやってきました。
   といっても、中国茶、武夷岩茶のことです。
   最近はTVのCMなどで目に止まることもあるかもしれませんが、
   中国福建省の武夷山で栽培される青茶(ウーロン茶)です。
   真の武夷岩茶はその名の通り、岩肌で育てられます。
   ウーロン茶に限らず、お茶は栽培される大地(風土)によって
   大きくその風味が左右されます。
   かりに、世界で三本しかないかの著名な岩茶、大紅袍の種を
   日本でまいたところで、似て非なるものができるでしょう。
   岩茶には様々な魅力的な名前がつけられていて、味も香りも
   それぞれ個性的です。
   同じお茶でも入れる水によって、香り風味が
   アタマにくるくらい違ってくるので、真剣勝負で入れねばなりません。
   その分、いい水でうまくはいった時の素晴らしさたるや、
   仙人でもなれそうな気分。
   秋深まる中、香りのご馳走をあなたに、どうぞ。
          


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